マイルドとは言えハイブリッドなので、バッテリーを二つ積んでいます。ISGを通して駆動力の補助に使用される24Vのリチウムイオンバッテリーと、普通の12V鉛バッテリーの二つ。リチウムイオンバッテリーの方は10年程度は持つようなのですが、交換すると何十万円とかかります。鉛バッテリーは定期交換が必要なわけですが、この交換頻度を減らすことで、リチウムイオンバッテリー交換の費用を捻出しようというのが今回の試みです。
調べてみると、鉛バッテリーの劣化は放電の際に電極板の表面にサルフェーションと呼ばれる物質が蓄積してしまうことが原因らしい。パルス充電器を使用すれば、変動する電圧をバッテリーにかけることで、徐々にサルフェーションを分解することができるらしいのですが、定期的にバッテリーを車から降ろして、パルス充電器にかけて・・・というのはものぐさな私にはハードルが高い。増してや昔の車ならいざ知らず、MAZDA3の様な最近の車は、バッテリーを取り外す際には、メモリーがリセットされないように、バックアップ電源を供給してやらないといけないらしい。短時間なら乾電池やモバイルバッテリー等で供給することができますが、パルス充電をするとなると1日がかりになるので、駐車スペースが自宅から離れている私の環境では現実的ではありません。
そこで目に留まったのがコスモパルサーCP-13でした。これは一度バッテリーにくっつけてあげれば、ずっとほったらかしていて良いというもの。パルス充電器に比べれば、微弱なパルスしか発生しないので、どの程度有効なのかは今のところ未知数です。
コスモパルサー自体の駆動には鉛バッテリーの電気を使用するので、バッテリー上がりには気を付けてあげる必要がありますが、私は毎日通勤のために乗りますし、コスモパルサーにも電圧が低下すると動作を停止する保護機能が備わっているらしいので、それほど心配はいらないと思われます。
コスモパルサーは微弱とは言えパルスを発生するので、その電気的ノイズによる制御コンピューターへの悪影響を心配していましたが、今のところ不具合は何も起きていません。車の発電機であるオルタネーターは、エンジンの回転数によって発電電圧が変動するので、もともとそのような電圧変動や電気的ノイズを吸収できるように電気系統が設計されているのかもしれません。
コスモパルサーの効果を評価するためには、バッテリーの性能を定期的に評価してやる必要があります。そのためにバッテリーテスターを買いました(LVYUAN TK-100)。
MAZDA3のバッテリーは説明書によると55D23Lという型式だそうです。説明書には20時間率で性能が表記されていますが、TK-100で必要になるのは5時間率の値らしい。調べてみると55D23Lは48Ahだそうです。TK-100の早見表を見るとCCA値は425Aになります。計測に使用したTK-100の設定を含めて情報をまとめると以下の表になります(何か間違っているところがあったら教えてください)。
型式 | 55D23L |
---|---|
20時間率 | 60Ah |
5時間率 | 48Ah |
バッテリータイプ | STD |
試験規格 | CCA |
CCA | 425A |
何度か間隔をあけて計測した結果が以下です。
日付 | 内部抵抗 | 電圧 | CCA |
---|---|---|---|
2025年6月5日 | 5.3mΩ | 12.5V | 566A |
2025年6月10日 | 5.3mΩ | 12.6V | 565A |
2025年6月26日 | 5.3mΩ | 12.5V | 563A |
2025年7月1日 | 5.3mΩ | 12.5V | 564A |
2025年7月11日 | 5.3mΩ | 12.8V | 574A |
2025年7月23日 | 5.3mΩ | 12.6V | 565A |
定期的に計測して経過を更新していこうと思います。
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