2013年9月14日土曜日

Visual Studio 2012とGit(リモート(共有)リポジトリ作成編)

前回はVisual Studio Tools for Gitを使用した、基本的なリポジトリ操作について書きました。単純なプロジェクトでバージョン管理するのであれば、これだけで大丈夫という人もいるかもしれませんが、やっぱりリモート(共有)リポジトリを作った方が何かと便利です。

例えば、リモートリポジトリなしで作業していた場合、誤って作業フォルダーを削除してしまうと悲劇的なことが起こります。リモートリポジトリからクローンして作業していれば、リモートリポジトリがダメージを受けた場合も、作業リポジトリがダメージを受けた場合も、どちらか残っている方からリポジトリを復元することができます。「作業リポジトリだけの場合でも、定期的にバックアップを取っておけばいい」と考えるのはナンセンス!なぜなら、作業リポジトリのバックアップのための、バージョン管理的なものが、また必要になってしまうのです。何のためにGitを使っているのかわからない。

リモートリポジトリがある利点はまだあります。いつでも、クローンし直すことができるので、作業リポジトリでは安心して冒険することができます。

それよりなにより、複数人数で開発するためには、リモートリポジトリは必須です。

共有リポジトリの作成


まずはリモートリポジトリを作るのは、サーバーの設定とかちょっと面倒なので、ローカルに共有リポジトリをつるくることをやってみます。ローカルでも小規模の開発であれば、Windowsネットワークの共有機能で、共有することで複数ユーザーがアクセスできるようになります。

今回も、作業リポジトリ作成の回で作成したソリューション”ConsoleApplication1”を例に説明します。

しかし、残念ながらVisual Studio Tools for Gitには、リモートリポジトリを作成する機能がないようです。これはVisual Studioの標準のバージョン管理機構であるTeam Foundation Serverの枠組みからくる制限みたいです。Team Foundation Serverでは、専用の管理ツールで共有リポジトリを管理するので、クライアント側には共有リポジトリの管理機構がないわけです。

そこで、Gitのコマンドラインツールを使う必要が出てきます。インストールしていない場合は、セットアップの回を参照してインストールしておいてください。

①Visual Studioの[チームエクスプローラー](表示されていない場合は、メニューから[表示]-[チームエクスプローラー]を選択)で、[ホーム]ボタン(家のアイコン)を押して[ホーム]ページを表示し、[Commits]を選択します。

②[Actions]プルダウンメニューから[Open Command Prompt]を選択します(普通に[コマンドプロンプト]を起動しただけだと、ツールのフォルダーにコマンド検索パスが通っていないようです)。

③以下のように適当なフォルダーを作成し、共有リポジトリを作成します。
ここで重要なのは、
  git init --bare --shared=all
のところです。”--bare”でベアリポジトリであること、”--sharead=all”で共有であることを指定しています。

④共有リポジトリができたら、Visual Studioの[チームエクスプローラー]に戻り、[Commits]ページにある[Publish to Remote Repository]に、③で作成した共有リポジトリのフォルダーを指定して、[Publish]ボタンを押します。

⑤成功すると、以下のようにメッセージが表示されます。
以後、共有リポジトリとのアクセスはこのページから行います。基本的には[Sync]ボタンを押せばいいようになっています。そのほかに、[Pull]、[Push]がありますが、これは”git pull”、”git push”に相当するものですが、[Sync]は”プルしてプッシュ”を一度にやってくれます。

リモートリポジトリからのクローン

説明の順番が逆になってしまいましたが、通常作業を始めるときは、この作業から行うことになります。

順番としては
  1. クローンする
  2. ソースを編集する
  3. コミットする(2と3を必要な回数だけ繰り返す)
  4. シンクする(プルしてプッシュ)
という感じです。

①[チームエクスプローラー]で[接続]ボタン(プラグのアイコン)をクリックし[接続]ページを表示します。

②[Clone]を選択すると、以下のようにエディットボックスが展開されます。上段のボックスにクローン元のリモートリポジトリを、下段のボックスにはクローン先のフォルダーを入力し、[Clone]ボタンを押します。

③成功すると、以下のようなメッセージが表示されます。クローン先で指定した位置に、作業フォルダーが作成されているので、ソリューションを開くことができるようになります。

これで、Visual Studio Tools for Gitに関しては大体の機能が使えるのではないかと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿